昔こそこそ書いていたブログから、残しておきたいものを再掲。文章が稚拙で恥ずかしいけど、熱意に天晴れ。

ファッションデザイナーはドキュメンタリー映画の題材としてぴったりだと思う。
苦悩、喜び、デザイン、私生活、エモーショナル……それが年に4回、多い人は年に12回サイクルでさまざまな感情を見せてくれるんだから、映画監督としては撮影してみたいよね。
プライベートの質問をされた時に、「そこまで取材するの?」と困ったように笑うドリスが印象的だった。大手に買収されず個人メゾンとして、実直なものづくりを20年以上続けてきたドリスヴァンノッテンのドキュメンタリー映画には正直何も事件は起こらない。
春夏のメンズコレクションの準備を始め、終わったら次は春夏のレディース。それが終わったら秋冬のメンズ。
世界に数粒しかいない、稀代のファッションデザイナーの日々は以外とドラマティックではないことをこの映画で知らしめてくれた気がする。(お家とお庭は超絶ドラマティックだったけど)それでも実直にファッションに取り組むドリス。
ファッションとは言いたくない、ファッションは半年で消費されてしまうもの。何か他のぴったりな言葉にしたいんだけど……。
とこれまた困ったように語るドリス。この映画でみたドリスはだいたい困っていたように感じた。おそらく密着されるのがはじめてだったからというのもあるとは思うけど。
ドリスが困っていなかったのは、ショーでフィッティングしている時。自分のショーでのターニングポイントを振り返っている時。パートナーとハグをしている時。
1シーズンスキップできたら、と語るドリス。でも私たちは次のドリスを待ってしまう。いつまでもドリスが素敵なドレスを発表してくれることを願ってやまない。