大豆田とわ子と三人の元夫とシスターフッド

大豆田とわ子と三人の元夫。
第8話、会社を乗っ取られそうになり、疲労困憊のところに、娘・唄がタイミングよくあらわれて、ついギュッとハグするシーンがなぜかすごく胸を打たれてしまい。

なんでかな、と思ったら、この親娘にはシスターフッド的ムードがある。


死んでしまったとわ子の親友・かごめとはシスターフッドであることは間違いない。

「仲が良いねと言われると首を傾げる。仲が悪いねと言われると悲しくなる」

家族ではない、けど、利害関係を超えた関係性がとわ子とかごめにはあった。しかし、その関係はかごめの突然の死で終わってしまう。

家族でもない、友情でもない、全てを飛び越えた関係を作るのは一生のうち何人もいないし、1人もできないかもしれない。そんな稀有な人を失うことの無念さは計り知れない。



とわ子と唄は親娘であるけれど、ちょっと雰囲気が違う。
とわ子は日常で起きた些細な事から大事件まで、唄に逐一LINEをしてる節がある。取引先の社長からプロポーズされたことなんて、多感な娘に言う?
きっととわ子にとって娘である前に信頼できる女性の1人なんだと思う。

唄は三人の元夫と仲良くできちゃうし、なんならちょっと茶化したりもする。

オール5の成績なのに、協調性に欠けるのは家庭環境が複雑だからでは指摘されると、通知表をビリッと破いて先生に反抗。

唄はとわ子のことを尊敬している。3回の離婚で大変なこともあっただろう、でもとわ子は唄を大事にそして1人の人間として育てた。唄は賢い子だから全部理解している。

「ちゃんと育ててくれたから、自立しようって思ったんだよ」

2人の楽で楽しい生活を自ら手放し、自立することを選んだ唄。
そして疲れた母の元へタイミング良く現れ、ぎゅぎゅっとハグをされる。
そのハグに母の疲れを感じているであろう。普通多感な娘が母親から道端でハグされたら周りを気にするけど、母の気の済むままそれを笑って受け止められる度量が16歳に既に備わっている。
それはきっと自立心を伸ばしてくれた唄からとわ子への恩返しのひとつだ。


とわ子は娘を1人の女性に育て、娘ではなくもう1人のシスターフッドとしてこれからも共に歩んでいくんだろうな……

みたいなことを見ているときに感覚的に思い、胸がぎゅっとしたのかもしれない。



自分も人の娘なので、常日頃母と娘の関係は複雑怪奇だと思っている。

仲が良いねと言われると首を傾げるし、仲が悪いねと言われると悲しくなる。

だけど私と母がシスターフッドの関係かと言われるとそれは違うし、どうも祖母と母の関係の方が私と母よりもシスターフッド的な空気がある。
それを嫉妬しているとかではなく、前々から2人には本人たちにしか分からない謎の空気感があり、一応娘の私でも立ち入り厳禁な感じがした。それは今でも変わらない。


祖母が死んだと聞いた時、何故か大豆田のこのシーンが浮かんだ。
同じ言葉を何度も繰り返すのは御法度だが、シスターフッドというキーワードが私の頭を漂いはじめた。

母の微妙な気持ちを理解できる人がこの世から一人いなくなってしまった。私は祖母の代わりにはなれないし、なれるとも思わない。
だけど、今後母に何かあったときは私も唄のように突然目の前に現れようとは思う。
大丈夫と言いつつ、こぼしてしまう人だし、なんかよく分からないけどハグされたらされるに任せよう。


何のまとまりのない文章だけど、ドラマと現実で親娘の関係性について少し思うところがあったので書き残してみた。
インスタなのに1500文字も書いてしまい、何してるんだか。