日々の営みは面倒で素敵だ

今週の水曜日、PERFECT DAYSを見てから、PERFECT DAYSのことしか考えられないくらい、素晴らしい映画でした。
私が学生の時に見ていたら、ヴィム・ヴェンダースのために服を作ってたと思う。
(友だちの理恵が学生時代、ビョークのために服を作ってたエピが好きすぎるので、パクってます)

役所広司の演技がとにかく愛らしく。
Twitterとかの感想を読み漁っていると、“清貧”というキーワードが散見されるけど、“清貧”では語り尽くせないくらい、役所広司演ずる「平山」の生活は、現代社会を生きる私にはあまりにも美しくて眩しくて。
ぜひ映画館で見てもらいたい、日々の生業とささいな事件。

そして、今クールNo.1だと思っているドラマ、春になったら。
余命3ヶ月の父を木梨憲武、その娘を奈緒が演じていてて、これもとても美しいドラマなのです。
まだ2話しか放映されていないけど、とにかく泣ける。

泣けるし、私が好きなのは、彼らは妻(奈緒の母親)を早くに亡くし、父と娘の2人暮らしなのに、1話目の冒頭。
きちんと高級おせちとお屠蘇を用意し、元旦を過ごすこと。初詣には着物を着て、2人で写真を撮ること。

彼らはこうやって丁寧に家族行事を行いながら、2人きりの生活を作り上げてきたことが伺えたのが、妙にツボにハマったと思う。

部屋をきれいにする、ルーティンの生活をする、行事を大切にする、人との関わりを絶やさない、生活の余剰を愛する……
これらを継続していくことは大層難しい。

なぜなら面倒だから。

部屋は汚くても、行事はやらなくても、人と関わらなくても生きていける。
カップ麺やジャンクフードを食んでいるとき特有のほっとする感じ。

美しく整えたり、美しいものを見に行くのは正直疲れる。
だけど、それをサボり続けると感覚がどんどん鈍ってしまうのも感じる。

日々の営みの尊さと、素敵なものに触れることについて、改めて考えてしまう作品でした。
ここ最近良作多くて大忙しです。
今年の目標は映画館に映画を見に行くことです。